カレー屋SAKAIのスパイス日記

カレー屋を営むSAKAIが、プロ目線でカレーを語ります。

僕がカレー屋を始めたわけ②

こんにちは、SAKAIです!


愛知県一宮市で、カレー屋「CURRY THE KITCHEN」を営んでます。

 

curry-the-kitchen.com

 


前回は、食への興味が強かった幼少期や、カレーとの出会いについてお話ししました。

 

前回の記事はこちらをどうぞ。

僕がカレー屋を始めたわけ① - カレー屋SAKAIのスパイス日記

 


今回はいよいよ、カレー屋開業を決意するおはなしです!

 

 


SAKAI、就職する

 カレー屋の夢は夢のままで

学生時代に国立市の「薬膳カリィ本舗 TONZI」と出会い、カレー屋を職業として意識したSAKAI。
カレー屋いいな…カレー屋やりたいな…と思い始めます。

 

とはいえ。
新卒でカレー屋開業!というのは、僕にはちょっとハードルが高すぎて。

 

飲食店の経営ノウハウなんてもちろん持ってないし、そもそも開店資金だってない。
まずは地に足つけて就職しましょうそうしましょう。


当たり前のように、僕は会社員の道を選びました。


めちゃくちゃ楽しかった会社員時代


そんないきさつで就職したものの、そこがまた本当にいい会社で!

 

コンサル・イベント・人材派遣・キャリアスクールなど幅広い事業を展開している会社なのですが、めちゃくちゃ居心地がよかったんです。


スタッフは有能な方ばかり。雰囲気が良くてやりがいもたっぷり。
在籍していたのは5年ほどでしたが、たいへん実りのある時間でした。
社会人としての僕を形作ってくれたくれた大切な期間といえます。
本当にお世話になりました。


ちなみに、今も事業のお手伝いをさせてもらっているくらい、良好な関係が続いています。

 

SAKAI、転職の決意を固める


転機となった友人の緊急事態

 

いつかだいぶ先の未来に、カレー屋さんを開業できたらいいな。
たっぷり時間のある定年後とかにさ、じっくり丁寧に仕込んでさ。


カレー屋に対するモチベーションは、当時そのくらいのものでした。


その気持ちが大きく動いたのは、社会人になってから4年ほどたったころ。
親友ともいえる友人が、大きな病気を発症したことに起因します。

 

親友ともいえる友人が、若くして急に心臓発作で倒れたんです。

 

心臓発作での死亡は年間約5人といわれています。
彼もまた、生死をさまよいました。

 

集中治療室でたくさんの管に繋がれている友人。
家族は悲痛な面持ちで立ち尽くしている。

 

もしかしたら、彼に明日は来ないかもしれない。
やりたいことがまだたくさんあったかもしれないのに。
もう、そのやりたいことはできないのかもしれない。

 

その事実は、僕に大きな衝撃を与えました。


(幸い、彼は一命をとりとめ、今も元気に暮らしています。本当によかった!)

 

 

「いつかじゃなく、今したいことは今しよう」


この出来事をきっかけに、
「人はいつ死ぬか分からない」
という当たり前のことに、改めて気付かされた僕。

 

そうか、いつかやりたいなと思っていることも、死んじゃったらできないんだ。
本当にしたいことをできずに、人生終わりたくないな。


それじゃあもし僕が来年死ぬとしたら、本当にしたいことってなんだろう。


そこで浮かんできたのは「カレー屋をやりたい」という強い気持ちでした。


そうか。
カレー屋をやらずに死んだら後悔するわ。

じゃあ、いつかじゃなくて今やろう。

 

ありきたりな話かもしれないけれど、僕はそんなふうに転職&開業を決意したのです。

 

 

手探りの開業準備

店をつくるならプロに習うべし 

僕は思い立ったらすぐ行動するタイプ。
すぐに、カレー屋開業に向けて動き出しました。


とはいえ、お世話になっている大好きな会社に迷惑をかけるような辞め方はしたくない。

会社にはていねいに自分の想いを伝え、9カ月かけてていねいに引き継ぎを行いました。

 
そして、円満に退社です。
スタッフみなさんから応援の言葉をいただき、温かく送り出してもらいました。
最後までほんといい会社。大好き。

 

ここまでは前職に没頭していたので、準備は退職後からスタート。
開業まで、10カ月ほどかけました。

 

飲食店の経営なんて知らないし、そもそも店づくりも初めて。
でも、わくわくしながらじっくり準備をしていたのを覚えています。

 

ちなみにこのとき、カレーはすべて独学でした。
本やネットのレシピを参考にして、ひたすら試作を繰り返して。

 


ここでこっそりお伝えしたいのですが、
開業するならその道のプロについて勉強した方がいいです。

 

このころ参考にしていたレシピ本は、今見るとけっこうアテにならないこと書いてます。
10年も前なので、そもそもインドカレーエスニックカレーの情報が少なかったということもありますが…

 

しっかりしたお店で技術を磨くのが、上質な料理を作るうえで最も近道だと思います。
開業における僕の反省ポイントはここ。
実はこのとき、自分の作るカレーにいまいち自信を持てずにいました。
ほんと、プロに習えばよかったー!!

 


まあ、当時の僕にはそんな考えは浮かばず、毎日一人で準備を進めていきます。

 

そうしてとうとう2011年3月20日
愛知県一宮市に、僕のカレー屋「CURRY THE KITCHEN」が誕生したのです!


開店当初のメニューは、チキンカレーとグリーンカレー
本格的なカレー屋が少ない地域ということもあり、毎日お客様で賑わうこととなりました。


さて、

実はこの「CURRY THE KITCHEN」、僕のカレー屋人生の第一章にすぎません。


なんとここから、急にマレーシアに行くんです、僕。

 

急展開過ぎる?
わかる。

 

 

 

というわけで、マレーシアでの話はまた次回。
それではまた!

 

 

 

前回の記事はこちらをどうぞ。

僕がカレー屋を始めたわけ① - カレー屋SAKAIのスパイス日記

 

SAKAIオリジナルレトルトカレーは、

AMAZONのみで販売しています。

気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

僕がカレー屋を始めたわけ①

こんにちは、SAKAIです!


愛知県一宮市で、カレー屋「CURRY THE KITCHEN」を営んでます。

 

curry-the-kitchen.com

 

 

前回は、僕のカレー屋の紹介や、どんなマインドで仕事をしているかという話をお届けしました。

 


今回は、
そもそもなんでカレー屋をやろうと思ったの?
ってあたりをお話ししようかと思います。

 


幼少期から食いしん坊

美味しいものを食べたいという探求心

まず、元来の性格というか性分というか、僕は美味しいものが大好きです。


せっかく食事をするのなら美味しいものを食べたい。

自分にとって間違いない、慣れ親しんだ味も好きだし、未知なる味も自分の世界を広げてくれる。

 

飲食店に行って、どうやって作ってるんだ?って考えるのも楽しい。

で、どうやって作ってるんだ?って考えたのを再現するのも、また楽しいんです。

 

そういう経験の積み重ねで、自分の引き出しがどんどん広がっていったように感じています。

 

海外の料理を作るのもまた楽しいものです。

旅行はすぐに行けないけれど、食材さえあればその国の料理を作ることができる。

料理を通して世界中の国々の気配を感じられるって、すごくお得な感じがしませんか?

 

このような志向は、幼いころからあったような気がします。

誰に言われるでもなく、気が付いたら台所に立っていました。

 

好きなテレビ番組は「料理の鉄人

僕が料理に興味を持つようになったのは、10歳ごろ。

テレビの影響があったと思います。

 

むかしむかし、テレビでは「料理の鉄人」という番組が大人気でした。

 

高級店のシェフや超有名な料理人が、最高の食材を使って極上の料理を作り上げる。

一般的なグルメ番組と違い、調理にもフォーカスを当てた進行が一世を風靡しました

 

一流の料理人が、テレビ画面の向こうで軽快に調理をしていく様は、まさに圧巻の一言。

鮮やかな手つきで魚をさばき、野菜を軽快に刻み、それらが次々と美しい料理に変身していくのです。

 

中華なんて見たことないくらい大きなフライパンだし、和食の職人さんが扱う包丁は信じられないくらい細長い。

酒を入れるとオレンジ色の炎が上がったりするし、使う調味料だって聞いたことないようなものばかり。

 

そんな様子に、僕はくぎ付けになりました。

そう、料理している姿が、とてつもなくかっこよく見えたんです。

 

「こんな風に、おいしそうな料理をかっこよく作ってみたい!!」

幼い僕はそう思ったものです。

 


ほかにも、お気に入りの料理番組はいくつかありました。

 

チューボーですよ!」も好きだった。

巨匠と呼ばれる料理人の調理風景が紹介されて、スタジオでは有名芸能人が試行錯誤しながら料理を作っていく。

そのスタジオの楽しそうなことといったら!

もちろん料理上手ばかり出演するわけじゃないから、たまにはへんてこな仕上がりになったりするわけです。

 

そうなると、これもがぜん再現してみたくなっちゃう。
「これ、僕ならもうちょっとうまく作れるんじゃない?」って。

こんな気持ちが、僕を料理へとかきたてる原動力になりました。

 

自分で形にすることの面白さ


一度料理を始めると、どんどんその楽しさにのめり込んでいきました。

 

形になるっていうのがいいんですよね。

自分の行動によって、ちゃんと皿の上に「もの」が生まれるんですよ。

経験を重ねていくほど上達し、どんどん技術が身についていくのも面白かった。

 

もともとの好奇心旺盛な性格とか、はまるとどんどん追及していきたくなるところとか、そういうのがうまい方向に作用したんでしょうね。

 

その時はまだ「料理人になりたい」という思いは生まれていませんでした。

でも、料理の腕を磨きたいっていう気持ちがあったのを覚えています。

 

人生を変えたスープカレー屋さん


そんなほんのり料理好きだった僕が、料理を職業として意識したのは学生時代。

 

通っていた大学のすぐ近くに、そのカレー屋さんはありました。

国立市の「薬膳カリィ本舗 TONZI」(現在は閉店)。

ここでめちゃくちゃ美味しいスープカレーと出会っちゃったのねー。

 

とはいっても、初めて行った時のことは覚えていないんです。

衝撃的な出会い!というわけではなく、気付いたら通い詰めていたという感じ。

回数を追うごとに、沼にはまるように虜になっちゃったんですよ。

 

サラサラのスープは、複雑なスパイスがしっかり感じられました。

ほかにも、タイムだろうか、爽やかでハーバルな香りがして。

骨付きチキンから出るダシや、野菜からの旨味も出ていたように思います。

 

当時はまだ、東京にもスープカレー屋さんなんてほとんどなった。

だから、どこにもない味っていうのも相まって、気が付くと足が向いていました。

食べてから3日くらいすると、また無性に食べたくなっちゃう。

週に2回くらい通ってました。自動でラッキョウ抜きが出てくるくらいには通ってました。

 

このお店、実は。


スープカレーの元祖とも言われる札幌の名店「薬膳カリィ本舗 アジャンタ」の直系店だったんです。

アジャンタで働いていた方が、その味を東京で再現していたそうで。

 

僕は知らずに、すごい名店の味をすごい頻度で食べていたんです。

ついてる。めっちゃついてる。

 

ちなみに、このTONZIさんで修業を積んだ方のお店「スープカリィ厨房ガネー舎」というお店が新橋にあります。

東京でおいしいスープカレーを食べたい方は、ぜひ足を運んでみてください。

 


こんなついてる経験のおかげで、

僕はぼんやり「カレー屋、やりたいな…」と思うようになります。

 

といってもここからすぐカレー屋「CURRY THE KITCHEN」が始まるというわけではなくて。

またさまざまなターニングポイントがありますが、今回はここまで。

 

 

 

次回は
SAKAI、就職からのカレー屋転職
をお届けします。

 

 

お楽しみに!

 

 

SAKAIオリジナルレトルトカレーは、

AMAZONのみで販売しています。

気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

飲食店をやりたい人必見!SAKAIがカレー屋を営むうえで大切にしている3つのこと

どうも、SAKAIです! 

愛知県一宮市で、カレー屋「CURRY THE KITCHEN」を営んでます。

 

ホームページはこちら

curry-the-kitchen.com

 

オープンは2011年3月20日

途中マレーシアに行って店を閉めていた時期もありますが、今年でなんと10年目を迎えます。

 

 今回は、僕がこのカレー屋を続けるために大切にしていることをお話しします。

 

 今回のテーマは、カレー屋というか、飲食店経営者が絶対考えなきゃいけないことだと思っています。

 

 これから開業したい人はもちろん、好きでお店をやっているはずなのになんかしんどい、なんかうまくいかないって人は参考にしてみてください。ちょっと力になれるかも。

 

 

 

 

お店を続けるうえで大切にしていること

 自分の食べたいカレーを作る

お店で出すカレーは、自分がその日に食べたいカレーを作っています。

 

比喩じゃなくて。

「自分が食べたいカレー」を作るの。

 

 

 

 

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これもある日のメニュー。

夏野菜とレンズ豆の南インド風カリー・ししとうとトマトのキーマカリー・チキンカリー

 

 

それで、自分で作ったカレーをおいしく食べる。

おいしーって言いながら。

だっておいしいですもん。

「お客様におすそ分け」精神

お客様のこと忘れてないかって?

忘れてないですよ。

 

お客様には、「僕の作ったおいしいランチをおすそ分けする」という感覚で提供しています。

 

失礼じゃないかって?

とんでもない。

料理人がおいしいと思っているものを、自信を持って出しているんですから。

 

ありがたいことに、僕のお店に通ってくれるお客様は、僕のカレーをおいしいと言ってくれます。

毎回違う味を楽しみにしていてくれる。

 

もちろんメニューは変わるけど、そこには「SAKAIが作るカレー」という、ある種のブランドがあるんです。

つまり、ぼくの作るカレーはお客様から信頼を得ているというわけですね。

 

この信頼がなければ、このスタイルはもちろん成立しません。

だから、僕はこの「お裾分けスタイル」をとても誇りに思っています。

 

 

自分が楽しくなければ、いいカレーは作れない

 さて、ここまで読んだ方は、こんな風に思ったのでないでしょうか。

 

「SAKAIの営業スタイルって勝手気まますぎじゃない?」

 

わかる。

 

でもね、ここに僕が大事にしているポイントがあるんです。

 

 10年ほどカレー屋を営業してきて、一番大切だなと痛感していることがあります。

 

それは、

自分が楽しいと思える形を貫くことが、結果的にお客様のためになる

ということ。

 

飲食店って、”いつも同じ味を作る”というのが前提となりがちです。

僕もかつては、そのスタイルで営業していました。

 

しかし、途中で気付いたんです。

 

あ、これ自分に向いてないわって。

 

人間、向いてないことをしていると、心から楽しんで働けません。

楽しく働けないと、仕事のパフォーマンスが落ちます。

 

料理人のパフォーマンスが落ちるっていうのはすなわち、

  • 料理のクオリティ低下
  • お店のムード悪化
  • それらによる経営悪化

これらを意味しています。

超悪循環ですね。

 

 

そんなわけで、僕は僕の機嫌を取るために、今の日替わりフリーダムスタイルに落ち着きました。

毎回メニューを考えるのはもちろん大変ですが、僕にはこの刺激的で創造性のあるスタイルが合っています。

 

おかげさまでお客様からも好評。

よかった、ちゃんとお客様のためにもなってる。

 

 

言い換えると、自分の楽しさとお客様のニーズが合致するところにこそ、成功に繋がるポイントが潜んでいるといえますね。

 

これはたぶん、飲食店以外のどんな仕事にも共通して言えることなのではないでしょうか。

バランス感、大事ですよね。

 

 

今回はここまで。

次回は、僕SAKAIがなぜカレー屋を始めたかという、ルーツについてお話ししたいと思います。

 

それではまた。

 

 

SAKAIのこだわりを詰め込んだオリジナルレトルトカレーは、

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ぜひ一度おためしください!

 

SAKAIのお店「CURRY THE KITCHEN」と、スパイスのこと。

どうも!カレー屋SAKAIです!

 

親知らず抜きました。

僕のお店「CURRY THE KITCHEN」のすぐそばにある、腕のいい歯医者さんでバシッと抜歯。

 

この親知らずがまぁ、やんちゃな方向に生えていたワンパクなやつだったんですわ。

 

抜いてすぐはそんなに痛みもなかったし、楽勝って思っていたんですけどね。

甘かった。10日たっても全然痛いっす。

痛くて口が開かないの。

カレー食べにくいの。

 

それでも、カレーレビュー動画は撮影しましたよ!

こちらも近々ブログの記事にできると思います。お楽しみに!

 

 

さて、今回は改めて、僕のお店と僕のことをお伝えしようかと思います。

今回は、こんな内容でお届けします!

 

 

 

CURRY THE KITCHEN」ってこんな店

僕は、愛知県一宮市CURRY THE KITCHENというカレー屋を営んでいます。

 

ホームページはこちらです

curry-the-kitchen.com

 

 

オープンは2011年3月20日

途中マレーシアに行って店を閉めていた時期もありますが、今年でなんと10年目を迎えます。

 

 

現在のメニューは、3種あいがけカレーのみ。

決まったメニューを出すのではなく、毎回違う内容のカレーを提供しています。

せっかくあいがけなんで、3種類のカレーは方向性が異なるものをバランスよく組み合わせることを意識しています。

 

 

ある日のカレーはこんな感じ。

 

 

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チキン・青ネギキーマ・シラスとカジキマグロのシーフードカリー



 

おいしそうでしょう。

そうなんですよ、おいしかったんですよ。

 

 

ちなみに、毎回違うものを作ろうとすると、当然ネタが切れてきます。

そんな時は、お客様からリクエストを受け付けたりもしてますよ。

 

 

営業は、現在コロナの影響もあったりラジバンダリで、不定期&予約制のみにしています。(ホームページをご確認ください)

 

さらに、夜は同じ店でピザ屋として営業してもらっているんで、ランチのみの営業っていう。

 

 

なので、常連さんがほとんど。

え、それでやっていけてんの?!大丈夫?!って思いますよね。

 

やっていけるんだな、これが。

そのあたりは、また後述しましょう。

 

 

 


SAKAIが考える、スパイスのバランス感

とろみの少ないサラッとしたカレーが好き

先ほど述べたように、CURRY THE KITCHENには決まったメニューがありません。

 

いつ来ても違う味だけど、でもやっぱりそこには僕SAKAIのこだわりとか好みとかが反映されているわけで。

 

SAKAIの好みは、サラサラ・シャバシャバとしたテクスチャーのカレー。

 

日本の家庭で食べるカレーは、バターや小麦粉を炒めて作ったルーをベースにしているため、シチューのようなとろみがつきます。

 

また、ルーを使わなくてもとろみは出ます。

そのとろみの正体は、だいたい玉ねぎ。

玉ねぎを多めに使用すれば、その分トロッとしたテクスチャーに仕上がるんです。

それから、実はターメリックも結構とろみがつきます。

 

僕は、その両方ともあまり使いません。

玉ねぎをたっぷり使うとコクや甘みが出て、日本人の食べなれた味に仕上がるのですが、僕はあえて少なめにしています。

 

また、ターメリックもカレーに必須と思われているようですが、使わなくても全然おいしいカレーができますよ。

 

意外かもしれませんが、本場のカレーでもターメリックを使わないレシピは山ほどあります。

 

 

カルダモン強めっていいよね

スパイスは、カルダモンを強めにきかせています。

このカルダモンは、清涼感と華やかさ、それからほんのりとした甘みを感じさせるスパイスです。

少量でもしっかり香りが広がるので、カレーに加えると味に立体感が出ます。

 

ザ・カレーという味わいにしてくれるクミンは、ホールで使うのが好き。

唐辛子は辛味とうまみをしっかり出すため、種ごと放り込みます。

 

ほかのスパイスをホールで使うときは、具材を炒める時に投入しています。

後ほどよきタイミングで取り出しているので、出来上がりにはその姿はありません。

 

 

 

それから、エスビーの赤缶は僕が頼りにしているもののひとつ。

30種類のスパイスやハーブを絶妙なバランスで配合しているそうで。

そりゃあもう使えます。

 

ちなみに、赤缶の中にはターメリックが入っていますが、ローストされているためとろみはあまり気になりません。

 

3種あいがけは、バランス感が命

3種類のカレーを一皿に盛りつけるというスタイルなので、バランス感を非常に重視しています。

 

味の構成が似たようなものばっかりだったら、3種あいがけの意味が無いでしょう?

だから僕はメニューを考える時、味の方向性が違うものを組み合わせると決めています。

 

具体的に言うと、

  • スパイスと塩分をきかせる現地系
  • 生クリームなどのクリーミー
  • トマト感多め系

 

この3つで一皿を完成させるということを意識し、バランスよく仕上げています。

 

 

 

 

 

今回はここまで。

次回は、

 僕がカレー屋を続けるうえで、大切にしていること

をお話ししようと思います。

 

飲食店をしている方にとってはもちろん、仕事をするすべての方に通じるお話だと思いますよ。

 

それではまた!

 

 

 

SAKAIのこだわりを詰め込んだオリジナルレトルトカレーは、

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ぜひ一度おためしください!

 

 

人生の友、その名もウィスキー

どうも、カレー屋SAKAIです!

 

突然ですが、僕はウィスキーがめちゃくちゃ好きなんです。

 

 

 

 

いやー、カレーのレビューするとか言っておいて、早々にウィスキーの話題ですみません。

 

正直、カレーと同じくらい好きなんですわ。

自宅でお酒を飲むときは、98%くらいウィスキー。

ロックやソーダ割もおいしいけれど、ストレートで余韻を楽しむのが好きです。

 

タリスカーは、スコッチらしいスモーキーさと、ほんのりとした潮の香りが最高なんです。

ご機嫌な気分になれますよ。

 

 

 

そうそう。

前回の記事では、「youtubeレトルトカレーのレビューしますー!」と告知してました。

 

curry-sakai.hatenablog.com

 

先日、その動画を収録したんです。

 

でも、ただカレー食べているだけじゃつまんないかなーと思って。

タリスカー飲みながらやろっかなって。

 

 

おかげさまで楽しい収録になりました。

そんなわけで、僕のカレーレビュー動画の冒頭には、何かしらウィスキーの紹介を入れていこうかなと思っています。

 

 

ちなみに、youtubeの動画では、僕の友人で元立ち飲み屋店主:綾ちゃんが急遽参加してくれました。

綾ちゃんありがとーー!

 

 

いろいろ斬新で楽しい動画になっていると思うので、ぜひ完成を楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

 

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