カレー屋SAKAIのスパイス日記

カレー屋を営むSAKAIが、プロ目線でカレーを語ります。

飲食店は本当に立地が大事?繁盛店をつくる物件選びのコツ

どうも、SAKAIです!

 

 愛知県一宮市で、カレー屋「CURRY THE KITCHEN」を営みながら、レトルトカレーのネット販売も行っています。

 

 

今回は、繁盛する飲食店を作るために、どんな物件を選ぶ必要があるかって話題です。

 

飲食店をこれから開こうという方にとって絶対有益な話なので、ぜひゆっくり読んでください。

また、すでに開業している方はもちろん、他業種の個人事業主の方にも通じる話だと思います。

 

この記事を読めば、きっと事業を軌道に乗せるために今やるべきことが見えてくるでしょう。

 

 

「CURRY THE KITCHEN」はどんな立地?

 

立地はそこそこ

まずは、僕のお店「CURRY THE KITCHEN」の立地について触れましょう。

 

CURRY THE KITCHENは、愛知県一宮市にある16席ほどのカレー専門店です。

現在はランチ営業のみ。

名鉄一宮駅と、JRの尾張一宮駅から徒歩8分くらいかかります。

まわりに飲食店が密集しているわけでもないし、常にたくさんの人が行き交っているわけでもない。

駅近・アクセス抜群!とはいえないですね。

 

まだ物件探しをしているときの話をしましょう。

飲食店の経営経験がなかった僕は、経験者である経営の先輩たちにアドバイスをいただきました。

 

そんな大先輩に、こんな助言をいただいたことがあったんです。

「一に立地、二に立地、三・四が無くて、五に立地」



飲食店を繁盛させるためには、とにもかくにも立地を重視せよという言葉ですね。

たしかに正しい。

でも、立地が悪くても繁盛しているお店はありますよね。

はたして、どういうことなんでしょうか。

 

物件の決め手は見込み客の多さ

 

僕はどうして、

駅近でも繁華街でもない今の場所に、お店を構えることにしたのでしょうか。

 

それは、ランチ需要が見込めたからです。

 

実は、僕のお店から徒歩5分もかからないところに、一宮市役所があるんです。

市役所って、ありとあらゆる課がありますよね。

ざっと1000人以上は勤務しているんですよ。

 

それから、大きな銀行も目と鼻の先。

さらにNTTのビルもある。

どちらも相当な従業員数でしょう。

 

お店は16席。

この3つの母体だけに標準を合わせても、十分間に合うと思いませんか?

 

僕はこのお店を開くとき、幅広い客層ではなく、ポイントを絞って集客する方法を選択しました。

このスタイルは、個人店を開く方にはかなりおすすめです。

 

もちろんお店のキャパと見込み客のバランスを考える必要がありますが、店のカラーをしっかり打ち出したうえで集客できる、非常によい方法だと思いますよ。

 

 

初心者こそ家賃の安さにこだわろう

 

それから、物件を借りるうえで必ずついてまわるのが家賃です。

この家賃こそ、物件選びで重視すべき。

特に、飲食店経営の経験が浅い人ほど、優先度を高くした方がいい。

 

どんなに売り上げが上がらなくても、どんなに赤字になっても、家賃は毎月必ず発生します。

こういう固定費は、できる限り少ない状態で始めるのがベスト。

開店したてで来客が伸びないときや、経営が傾いたときにジワジワとダメージを受けなくて済みます。

逆に言うと、家賃がネックになって店をたたむという事態も大いにあるんです。

 

CURRY THE KITCHENの物件は、この家賃の手頃さも決め手になりました。

 

僕は以前、マレーシアで2年間カレー修行をしていたことがあります。

詳しくはこちらをどうぞ。

curry-sakai.hatenablog.com

 

でも、日本に帰ってきたらまた同じ場所でカレー屋をやりたかった。

だから、マレーシアで暮らしている間も、日本の家賃を払い続けたんです。

 

幸いこの物件は建物が古く、13坪ほどなので家賃は安めだった。

だから、2年間全く営業しない店舗の家賃も払い続けることができたんです。

これは本当に助かりました。

 

家賃は安いに越したことはないです。

これは何度でも言いたい。

家賃は、安いに越したことはないんです。

 

 

立地の条件は時間によって変わる

 

先ほどから「立地の良さ」と書いていきましたが、それってどんな意味なんでしょう?

 

人通りが多い?

そうですね。

 

駅が近い?

それも正解。

 

ただ、それと時間帯のイメージをセットにすることが大切です。

 

自分のお店は、何時から何時まで営業するつもりですか?

ランチはやりますか?

お酒と料理のどっちがメイン?

価格帯はどのくらい?

 

こういうことを具体的に考えると、「どの時間帯にどんな世代の人が通る場所か」が重要になってくることがわかりますよね。

 

気になっている物件があるのなら、必ず朝・昼・晩の人通りをチェックしましょう。

時間帯によって、人の流れは大きく変化します。

土日祝日なども忘れずチェック。

人通りの多さや年齢層などをしっかり観察して、自分のやりたいことと合致するかを判断するんです。

 

これは、逆転の発想もできます。

物件に合わせて、営業時間やメニュー構成を考えるという方法ですね。

 

例えば、僕のお店みたいにオフィスの多いエリアなら、ランチをやった方がいい。

駅近で終電が遅いなら、できるだけ夜遅くまで営業しても売り上げが見込める。

富裕層が多いなら、高級食材を使った単価の高い店でもうけるでしょう。

 

このようにして、お店の骨格を作っていくことも可能です。

 

 

 

では、もし今実際に営業しているお店が、いわゆる「立地がよくないところ」だったら。

もうそれって…諦めるしかない?

 

いいえ、そんなことありません。

いくらでも手の打ちようはあります。

 

 

次回は、「立地がよくない物件で、どんな工夫をするべきか」という話をお届けしようと思います。

 

ぜひこちらの記事もチェックしてくださいね!

 

curry-sakai.hatenablog.com

 

 

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