カレー屋SAKAIのスパイス日記

カレー屋を営むSAKAIが、プロ目線でカレーを語ります。

ネット販売で大人気!SAKAIオリジナルカレー【マッサマンカレー】のこだわりとは?

どうも、SAKAIです!

 

 愛知県一宮市で、カレー屋「CURRY THE KITCHEN」を営みながら、レトルトカレーのネット販売も行っています。

 

 

 

長らく欠品していたバターチキンマサラとマッサマンカレーが入荷し、おかげさまで売り上げは好調です。

ありがとうございます!

 

さて今回は、こちらのブログではあまり触れていなかった「マッサマンカレー」についてお話しようと思います。

 

普段からレトルトカレーをお取り寄せしているという人も、特にこだわりはないけどカレーは好きという人も、ぜひこの記事を読んでみてください。

カレーの新しい魅力に気付けるかもしれませんよ。

 

 

 

 

マッサマンカレーとは?

 世界で最も美味しい料理?!

まずはみなさん、「マッサマンカレー」って聞いたことありますか?

 

マッサマンカレーという名前が日本に知れ渡ったのは、2011年のこと。

アメリカのニュースチャンネルであるCNNの「World’s 50 most delicious foods(世界で最も美味しい料理50)」というランキングで、なんと1位に選ばれました。

 

すべての食べ物の中で1位ですよ。

(ちなみに、実はこのランキングにミスがあり、2か月後に10位と訂正されたそうです。でも、どちらにせよすごいですよね。)

このニュースのおかげで、マッサマンカレーは一躍有名になりました。

 

マッサマン=イスラム教徒

マッサマンカレーは、タイ南部発祥のカレー。

マッサマンというのは、ムスリム、”つまりイスラム教徒”という意味があるそうです。

 

どうやらイスラム圏からタイ南部に伝来し、現地の食文化と合わさって出来上がったものらしい。

 

イスラム教徒から伝わっているので、食材は独自の規律である「ハラール」にのっとっています。

日本でみられるマッサマンカレーはほとんどチキンですが、ハラールを守っていれば何を入れてもOK。

牛肉や羊肉を使うものもありますし、現地で野菜のみのマッサマンを食べたこともあります。

 

ナッツのコクと香ばしさ

では、マッサマンカレーに共通するものとは一体何でしょう。

 

それは、ピーナッツを使用しているところ。

炒ったピーナッツをそのまま具として入れます。カシューナッツのこともありますね。

このナッツによって、コクやまろやかさ、香ばしさが出るんです。

 

トマトとタマリンドの酸味 

それから、酸味があるのも特徴。

マッサマンには、トマトをたっぷり使います。

イカレーは、トマトをたくさん使うレシピはそんなに多くありません。

ですので、マッサマンのレシピは結構独特です。

 

さらに、「タマリンド」によって酸味を強化。

 

タマリンドとは、マメ科のフルーツのこと。

味は梅干しのように酸っぱく、食感は干し柿のよう。

インドやタイではポピュラーで、ジャムにしたり飲み物に入れたり、カレーにもよく使われます。

 大きな枝豆みたいな形をしているんですよ。

 

 

カレーに使うときは、さやから出してざっくりペースト状になったものが便利です。
 

 

ざっくりペースト状になっているだけなので、ぬるま湯でふやかして濾す作業が必要。
正直ちょっと面倒なやつです。
でも、独特のフルーティーな酸味が、カレーの味わいをぐっと引き締めてくれるんです。

 

香りの強いスパイスに、甘みも入れる

スパイスは、シナモン・八角クローブなど、エキゾチックな香りの強いものを多く使うようです。 

 

ここへココナッツミルクと、ブラウンシュガーやパームシュガーなどで甘みもプラス。

 

この、甘み・酸味・スパイス感の3つがバランスよく備わっているのが、マッサマンカレーなんです。

 

 SAKAIのマッサマンカレーは、ほかのマッサマンとひと味違う!

 

一般的なマッサマンカレーはこんな感じ。

では、SAKAIオリジナルカレーのマッサマンはどうでしょう。

 

まず、このカレーをつくるために、SAKAIはタイまで飛んで現地の味を研究しています。

路地裏の屋台から高級店のカレーまでいろいろ食べつくしました。

そしてその中からヒントをたくさん見つけ、帰国後すぐにレシピを作っています。

いわば、現地の味のいいとこどりですね。

 

具材はシンプルに、味付けもあっさりめに

まず、具材は鶏肉。ジャガイモを入れるレシピが多いですが、あえて入れていません。

 

また、先ほど「炒ったピーナッツを入れる」と書きましたが、こちらも具として入れず、ピーナッツパウダーを入れました。

 

見た目はかなりシンプルです。

 

それから、砂糖はひかえめに。

おだやかな甘みが出る、三温糖を採用しています。

 

 

縁の下の力持ちは「メース」

それから、ここも僕のこだわり。

スタータースパイス(はじめにオイルと一緒に香りを出していくスパイス)として、ちょっと珍しいスパイス、メースを使用しています。

 

メースとは、ナツメグの皮を削ったもの。

独特だけど、ナツメグよりややマイルドな香りで、えぐみが出にくいのが特徴です。

 

このメースの香り、ほんのりナッツ感があるんですね。

なので、ピーナッツを使うマッサマンと相性がいいと思ったんです。

その目論見は大成功!

香ばしさやコクを、メースの香りが下支えしてくれています。

 

さっぱりだけど、コクのあるマッサマン 

仕上がりは、わりとシャバシャバしています。

日本で食べられるマッサマンカレーは、粘度があってこっくりとしたタイプが多め。

でも、僕はあえてさっぱりとした味わいを目指しました。

 

ココナッツミルクとピーナッツパウダーのコクに、タマリンドとトマトの酸味。

辛さはひかえめに仕上げているので、普通のルーカレーが食べられるお子さんなら問題なく食べられますよ。

 

 

SAKAIオリジナル マッサマンカレーは、Amazonで販売中!

 

いかがでしたか?

 

独特な食材を使いつつも、バランスよくまとめた「SAKAIマッサマンカレー」。

スパイスカレーが大好きな人も、欧風カレー派の人も、両方の舌を満足させる自信ありです!

 

現在、Amazonさんで3個セットにて販売していますので、気になった方はぜひ1度食べてみてください。 

 

 

 

SAKAIオリジナルレトルトカレーは、

マッサマンのほかにもバターチキンマサラ・グリーンカレー・3種詰め合わせを販売しています。

ぜひチェックしてみてくださいね。