カレー屋SAKAIのスパイス日記

カレー屋を営むSAKAIが、プロ目線でカレーを語ります。

今こそ通信販売事業を始めるべき!個人で飲食店を経営するすべての人におすすめする、自社工場のススメ

どうも、SAKAIです!

 

 愛知県一宮市で、カレー屋「CURRY THE KITCHEN」を営みながら、レトルトカレーのネット販売も行っています。

 

 

 

さて今回は、現在進行中の自社工場についての話題です。

 

新型コロナの影響を受けて、売り上げが落ちているとお困りのあなた。

お店以外にも、勝負できるフィールドを広げてみませんか?

 

 

 

なぜ今、通信販売がおすすめなのか

個人の飲食店が通信販売もやるというのは、ひと昔前はあまりメジャーなことではありませんでした。

 

でも、何が起こるか分からないこのご時世。

実店舗以外での売り上げが結構大きなカギになってくると、みなさんジワジワ気付いているのではないでしょうか。

 

こちらの記事で詳しく話しています。

※「実店舗以外でも売り上げを作る」の項目をご覧ください

curry-sakai.hatenablog.com


現在、コロナの影響によって、飲食業界は大打撃を受けています。

 

休業要請や時短営業など、実店舗での売り上げは大幅に減少。

みんな来て!もっとたくさん食べて飲んで楽しく過ごして!って言えない状況なのも辛いですよね。

 

今回のような非常事態はまれですが(まれであってほしい)、「実店舗での売り上げが思うように上がらない」というシチュエーションはいつでも起こり得ます。

そういうときの心の支えとなってくれるのが、ECサイトを使った通信販売というわけです。

 

 

OEMのメリット・デメリット

僕は2016年から、オリジナルのレトルトカレーを販売しています。

 

これは、僕のレシピを再現してくれる工場を探し、製造を委託する形をとっています。

つまり、OEMの形ですね。

 

OEMは、初期投資をできるだけ抑えながらオリジナル商品が作ることができます。

品質管理をある程度任せられるという点も魅力ですね。

作業する人員を確保する必要もないし、正直とってもお手軽。

信販売に初めて挑戦する方にとっては、ハードルの低い方法といえます。

 

だがしかし、デメリットもあります。

それは、生産するたびに手数料がかさむこと。

長く続ければ続けるほどコストがかかるので、長期的な視点では結構な出費になってしまいます。

 

そのため、どうしても薄利多売な志向になってしまう。

 

自信がある商品だけど、高い値付けができない。

原価を抑えるために、材料のランクを下げよう。

そんな不本意な選択を迫られるかもしれません。

 

 

個人の飲食経営者に自社工場をおすすめする理由

 

コストを抑えられる

そういうわけで、「CURRY THE KITCHEN」のオーナーSAKAI。

 

この度、

自社工場を作ることにいたしましたー!!

 

現在、計画が進行中。

物件がほぼ確定し、最終調整に入っているところです。

 

これがまた、手ごろなサイズで2階建てという、なかなか良い物件なんです。

個人で通信販売を始めるうえで壁となる、「在庫どこに置けばいいんだ問題」も解決できます。 

 

5~6月の間に改装して、保健所の定める仕様に整える予定。

7月には操業開始できればいいなと思っています。

 

 

瓶詰なら少ない設備でOK

扱う商材は、スパイスを使った瓶詰の調味料。

なぜ瓶詰を選んだかというと、ずばり、初期費用が抑えられるから。

個人の飲食店オーナーが、いきなり大きな設備に投資するのは難しいですよね。

 

長期保存できる食品を作るとき、容器はレトルトパウチ・缶詰・瓶詰の3つから選択する必要があります。

そのなかでも、瓶詰はもっとも少ない設備で生産することが可能。

一方レトルトパウチや缶詰などは、比較的大規模な設備を入れる必要があるんです。

 

設備が少なくて済むということは、工場自体もそこまで大きくなくていいということ。

僕の使う予定の工場は、キッチンスペースが5~6坪くらいしかありません。

でも、瓶詰なら十分生産可能。

まずは、1日4~500個くらいの生産を目指しています。

 

瓶詰とスパイスは相性抜群

そうそう余談ですが、同じ条件下で食品を長期間保存したとき、最も品質を維持できるのはどんな容器かご存知ですか?

 

正解は、缶詰です。

何十年も前の缶詰食料が、まったく腐らずに残っていたっていう話も聞きますよね。

 

次点はレトルトパウチ。

瓶詰は、この3つの中では最も長期保存に適さないと言われています。

 

でもね、瓶詰も中身次第でめちゃくちゃ長持ちするんです。

 

以前、SAKAIオリジナル商品として、瓶詰のカレーペーストを作っていた時期がありました。

そのときは賞味期限を半年に設定していたんですが、半年くらいでは全く品質が落ちまなかったんです。

 

その後もちょくちょく定点観測しているのですが…

なんと、生産から5年経ったものも全然大丈夫でした。余裕で美味しかった。

 

一方、レトルトパウチのグリーンカレーは、2.5年から3年経過すると、品質劣化が始まります。

なんらかの成分が変質し、えぐみや酸味が感じられるようになってくるんですね。

 

(あくまでSAKAIオリジナル商品に限った話です。他の保存食品には当てはまらないかもしれません)

 

もちろん、そのまま食べられるレトルトカレーと、のばして使う調味料的なカレーペーストとでは、塩分やスパイスの比率が違います。

そのため、塩やスパイスが防腐剤のような役割を果たしてくれていることも考えられます。

 

しかし少なくとも、スパイスを使った調味料は、瓶詰でも余裕で数年もつんです。

それなら、少ない設備投資で瓶詰やるのが最も効率的ですよね。

 

攻めた商品も作れる

自社工場で商品を作るメリットとして、「ロット(最小単位)」を気にしなくてよいという点が挙げられます。

 

OEMの場合は、各工場によって最小ロットが決められています。

その数より多く発注しないと工場を動かしてもらえないので、「試しにちょっとだけ作ってみたい」ができないんですね。

 

でも、自社工場ならいくつからでも生産可能!

ほんの数個作ってみて、試験的に販売するという方法も可能なんです。

つまり、かなり攻めた商品も気軽に作れるというわけ。

 

また、状況を見て少しずつ生産できるので、売れ残りを限りなく減らすこともできます。エコです。

 

今、僕の頭の中には、作ってみたいなーとイメージを膨らませているアイデアがたくさんあります。

 

もちろん万人に気に入ってもらえる商品も作りたいですが、それだけじゃつまんないですよね。

ごく一部の人に受けるような、ひとつのスパイスに着目した商品を作れたらいいな、と思っています。

 

エスニックカレーに混ぜると風味がめちゃくちゃよくなる、パクチーの茎を使った調味料とか。

以前お店でひそかに人気だった、ヘシラペッチョもリバイバルさせたいなぁ。

 

※ヘシラペッチョは、SAKAIが勝手に名付けた美味しいやつです。詳細は秘密。

 

 

 

もし余っても実店舗で消費できる

そうはいっても、ネット販売ってそんな簡単に軌道には乗りません。

知名度が上がって、リピーターが増えるまで、なかなか安定した売り上げは見込めないかもしれませんね。

 

在庫余っちゃうかもなぁ…

慎重派の人なら、そんな心配もあるでしょう。

 

さぁ、ここであなたの武器を思い出してください。

そう、実店舗です。

 

もし賞味期限が近づいて売れなくなってしまっても、ちゃんと作っていれば品質は劣化していません。

それなら、実店舗で消費しちゃえばいいんですよ。

 

そうですか、この流れ。完璧じゃないですか?

というかむしろ、

「飲食店を経営するなら、自社工場持たなきゃもったいない」って思えてきたんじゃないですか?

 

 

今こそ自社工場で、店舗にだけに頼らない経営を

 

家賃や設備投資で、少なからず先行投資は必要です。

今までスタッフを雇っていなかった場合、人件費も発生する可能性があります。

 

でも、「調理」という自分の得意分野から少し派生させるだけで、大きな売り上げが見込めるんです。

全く別の事業に手を出すより、圧倒的にローリスクですよね。

 

時短営業や休業要請で飲食店の売り上げが落ちている今こそ、

新たな活路を見出してみませんか?

 

 

 

今回はここまで。

それではまた!

 

 

 

 

SAKAIオリジナルレトルトカレーは、

AMAZONのみで販売しています。

気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。